8段階の「アシュタンガヨガ」
現在行なわれているアシュタンガヨガは、インドのパタビジョイス師が現代社会に合わせてアレンジしたものです。ハリウッド女優やセレブ、アスリートなどが実践しているのが世界中に広まり、日本でも人気となっています。
アシュタンガヨガの歴史
アシュタンガヨガは、ヨガの最も重要な参考書とされるヨーガ・スートラのなかにある、8つの枝(アシュタンガ)の教えを現代風にしたものです。瞑想や呼吸法などの基本動作に加えて、ダイナミックなポーズも特徴の1つです。ヨガブームの先駆けとなったパワーヨガの原型ともいわれています。瞑想、呼吸、ポーズなどの一連の動きを短時間のうちに途切れなく決められた順番で行うので、有酸素運動の効果が高くなっています。ですから、ヨガ初心者の人よりもベテラン向きのヨガともいえます。
順番通りに連続して行うポーズ
アシュタンガヨガは、他のヨガよりも多少きついことでも知られています。同じポーズを決められた順番で、短時間のうちに繰り返し行うので有酸素運動の量が多いのです。色々なポーズを素早く連続で行うので、初心者の方には少し難しいかもしれません。上体を前に倒して足の親指をつかむポーズや、立ちあがって屈伸したり逆さになったりと体をしっかりと動かすポーズが多いのもアシュタンガヨガの特徴です。ですが、こういったダイナミックなポーズだけがアシュタンガヨガの特徴ではありません。呼吸も意識してしっかりコントロールすることもアシュタンガヨガの特徴です。体と心の両面から健康を期待できるのがアシュタンガヨガです。
動く瞑想といわれる練習
アシュタンガヨガの練習は、動く瞑想ともいわれています。これは、呼吸とポーズを連動させて目線さえも決まっているというところからきています。アシュタンガヨガの呼吸法は、口を閉じて鼻から息を吸い、また鼻から出す胸式呼吸が原則とされています。視線もポーズごとに決められていて一点に合わせて固定させます。目がキョロキョロしたり泳いだりして定まらないのは、不安定な心の表れとされていて集中力を低下させるのです。そこで、意識の無駄を避けるために視線を一点に合わせます。そうすることで、集中力を高める効果があるのです。自分の呼吸の音を聞いたり決められた部分に視線を合わせたりすることで、普段は外に向けられている意識を内に向かうようにしているのです。これにより、心と体の様々な変化に気付くことができるのです。
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